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June 27, 2007

やはり病気だわ

ホームに行くと部屋のドアは開いていて、
ベッドに腰掛けた母は、おやつを食べ終わったところだった。

私を見上げて、「私風邪をひいたの」と言う。
水羊羹を見せたらすぐ1つ食べてしまった。
テーブルの上にはカットフルーツを食べた殻もあり、
おやつ3品は多いね。

スタッフに様子を聞いたら、
何回もぶり返すので、近所のお医者さんにでも診ていただいたらどうですかという意見。
ここのナースもリーダーも何も言わないけれど、
お食事完食といってもほんの一握りだと彼女は言う。

私も不安だったので、近くに御住まいがあるお友達に良いお医者さんはないかと聞き、取りあえず見に行った。

通りの調剤薬局で名前を言うと「最近新しくしたんですよ」と言って
場所を詳しく教えてくれたが、その場所には新しいクリニックが建っていて、
**医院の**医師の名前が何処にもない。
**医師が良いというのだから、別のお医者さんじゃ意味がないので
通りかかった人に「**医院はどこですか」と聞いてみた。
「ここ新しくなりましたが、週に2,3回は**先生もいらしています」と教えてくださった。
中に入って雰囲気を見て取って返し、母にお医者さんに行こうと誘った。

ところが、
「何で私が行くの?」
「咳がひどいから、1度診て頂きましょうよ」と言うと
「峠は越したのだから、行かない!」

え~どうして。
その後、お友達もスタッフも代わる代わるに説得してくれたが
「今日は行きたくないから行かない」の一点張りだった。

どこで失敗したかな~1度レントゲンでも撮って欲しかったのに・・・

がっかりして帰ってきて次の日、母に電話をすると
「私、風邪ひいたの、何時来てくれるの」と言う。
「昨日行ったでしょう、お医者さん行かなかったじゃない」と言うと
「あらそうなの」

咳のでない病気の方がすすんだみたい。

一人っ子はこぼす相手もいない。
お向かいさんに顛末を話したら、
「そうやって、何回も同じ病気をして弱って死ぬのよ、義兄もそうだった」
なんでそんな話になるのよ!
話さなきゃ良かった。

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June 24, 2007

病気ですって

母が又熱を出したと連絡があった。

今年になって何回目かしらね。
先日行った時はそろそろ買い物にでも行こうかと思うほど元気だったのに。

何故こんなに頻繁に風邪をひくのか?
発熱と重い咳、これは本当に風邪なんだろうか?
いつものように、風邪薬と咳止めが出たようだが、
捗々しく回復していない。

夜、ホームに電話をしてみると、
「昨日から熱を出しまして・・・」という。
「今日熱を出したと連絡受けましたが」と聞くと
「そうかもしれませんね、私一階の担当ですから、
二階の担当が戻った頃電話をください」というお返事。

30名程の入居者全てが病気では有るまい。
ホワイトボードなりノートなりに記録して、誰でもが
把握しておいて欲しいのだが、それも望めない事になったのか。

少したってフロア担当と電話して、今回は元気があるし、
微熱だからご心配なくと言われた。

「やだわ~。体が弱っているのかしら」と不安になりつつも
ホームに私は辿り着けない。

毎日毎日、頭が痛い。
いつもよりも、ずっと密やかに、頭痛はやってくる。
夕食後からじわじわ痛くなってきて、つい薬も飲んでしまう。

早く寝るとか、根を詰めない等自衛は必要なのに
好きな事に没頭してしまう。
夜中は薬が効いて元気になり、仕事の材料等
あれこれ注文してしまう。
これも次の日ややへこむ。

母の為にとろけるようなメロンもカットしたのに
悪循環で持っていかれず、
「傷まないうちに私が食べてあげようかしら」なんて。

明日こそ、明日こそで2日も経ったうえ、
電話で酷い声を聞いてすっかり滅入ってしまった。

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June 17, 2007

通販

通販で面倒なのは返品だ。

この間も母と自分の靴を買ったが、母の方はOKだったが私のが微妙に足に合わない。

さて返品しようと納品書を見たら9日間以内と半端な日が書かれていて、もうすでに間に合わず、
自分の分を先に返せばいいものを、母の様子を見てからなんてちょっと返送料をケチったばかりに履けない靴が残ってしまった。

年寄りの買い物は難しい。
一緒に行かれない場合、代理で買ってくるか、通販に頼る。

頼んだときは元気でも今回のように届いた時には風邪をひいていてためし履きが出来ないなんて事も起こる。
同居なら9日間で充分かもしれないが別に暮らしていて、それほど近くない場合は2週間は欲しい。

カスタマーセンターに電話をして事情を話してみようかと思ったが言いようのない脱力感でそれもやめてしまった。

今回の事で何故不要なもの(新品)が年寄りの家に多いのかわかった気がする。

例えば、丁度いいと思って注文した小さな家具が合わない。
取り替えてもらわなければと思うが面倒くさい。寸法を測って注文したはずなのに、カタログを読み間違えたか、測り間違えた自分にも腹が立つ。
そのうち情けなさと無力感に襲われ、その品物はそのまま傍らに押しやられる。

若い頃は「どうして返品しなかったの?」とか「交換できたでしょ」と半ば呆れていた。

加齢という魔物は気力を奪い取っていく。

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June 14, 2007

新しい靴とヘアウィッグ

又、頭痛の日々が続いている。
それでも今日はヘアウィッグを届けに行ってきた。
通販のお買い物は手軽だけれど、返品の期限があるので忙しい。

母は40年位前からヘアウィッグを愛用している。
仕事がハードで、朝でも夜でも時間関係なしに飛び回っていたのでお洒落な母の必需品になっていた。

今のホームでも当然ご愛用の品を着用していたが
かなりくたびれていて横から見ると白髪がそっくりそのまま見えた。
ウィッグは栗色なので並んで歩いていて悲しい思いだった。

新しいウィッグを見た母は思いがけなかったようで
「あら、買ったの?」と言っていたが
すぐに着用し、あっという間にお友達に見せにいった。
ちゃんと口紅をつけて。

今のウィグは超軽量でうまく出来ていて、
長年使っている母は上手に馴染ませ、違和感は感じさせない。
(脱ぎ捨てた古いウィッグはボロボロだった)

嬉しかったのは廊下であったスタッフが口々に母に声をかけてくれた事。
「あら、素敵ね」とか「感じが変わったね」とか
お友達のおば様からは「親孝行なさいましたね」なんて褒められたりして。

あのボロのウィッグは哀れだったのかもしれない。

いい気分でホームを後にしたが、頭痛は治らない。

夜、母から電話があった。
「この間もってきてくれた靴、いいわよ。
足首がしっかりして気持ちがいいわ」

もうかぶってしまったウィグの事は忘れたようだ。


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June 09, 2007

病名は本当なのか

2000年の5月に都内でも数箇所しかない物忘れ外来を受診し、
沢山の検査を受けた結果、母はアルツハイマーの前期と診断された。
その年の内に迷子になりますよと言われて慌てふためいた日々、
紆余曲折あってもう7年経った。

母は普通よりちょっと物忘れの激しいおばあさんになった。
年相応のようにも感じる。

普通に新聞を読み、TV欄を抜き出してベッドサイドに置き、
広告を見て欲しいものがあると、電話を掛けて来る。

スタッフの名前と顔も一致するらしい。

なにげなく「Rさんと久しぶりに階段の途中で逢ったわ。彼女は美人ね」と言うと
「そう、彼女は別嬪さんね。頭もいいのよ受け答えが違うし、
逢うとハグしてくれるの」

私 「スタッフの男の子も綺麗な子が多いね」
母 「そうなのよ、S君は優しいのよ、ちょっとぬけているけれど。 Iさんは人柄が本当に良いし、Rちゃんは、すごく仕事の出来る子」

その全てが的確で、脳の何処が萎縮しているのだろうと思う。

不自由さはあるけれど、近くに人のいる安心感が
病気の進行を遅らせているのだと感謝している。

そうそうこの間は、I町(母の家)に行ってくるからねと言ったつもりで
違う地名 T町と言ってしまった。

そうしたら「私どうしてT町に行ったのかしらね」と聞く。
T町はお試しで入居した有料老人ホームのある場所。
「秋祭りがあったのでお試しで一緒に泊まったのよ」
私は答えながら心底吃驚した。
2001年11月の事を憶えている。

この7年間の事もスタッフを見るように私も見られているに違いない。
「やるじゃない」と思っているか、「まったく馬鹿なんだから」と思っているか謎である。

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