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July 17, 2005

魂萌え !(桐野夏生)

「白愁のとき」の次の日は桐野夏生さんの「魂萌え !」
読みました。
本を読むのは昔ほどではないが、速いのです。

この本は文庫になるのが待てずマーケットプレイス利用です。
本屋で平積みされている派手な装丁と腰巻の文字、
はっきり言って引いてしまいました。

主人公は59歳、出版社/著者からの内容紹介に

「これから先は喪失との戦いなのだ。友人、知人、体力、知力、金、尊厳。
数えだしたらキリがないほど、自分はいろんなものを失うことだろう。
老いて得るものがあるとしたら、それは何なのか、知りたいものだ」(本文より)
たったひとりで、老いと孤独に向き合うことを決意する主人公。
世間と格闘しながら、変貌を遂げていく敏子の姿は、読む者に大きな希望を与えてくれる。
私たちが生きる、ささやかで儚い日常という世界を舞台に、著者の新たな代表作が誕生した。

これは読むしかないでしょう。
期待して読んで、・・・・・・ちょっと違った。
不思議なお婆さんが登場するあたりとその周辺は
とても面白いけれど、現実に主人公と似たような経験をした友人もいるし、
夫を亡くされたかたの切実なblog等読ませていただいていると
フィクションはノン・フィクションには叶わないと思ってしまう。

私は桐野夏生さんは、短編が上手な方だと思う。
「錆びる心」を表題とする短編集はうまいし怖いのでお勧めだし、
ファンタジーのような不思議な味のある「玉蘭」も面白かった。

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