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April 25, 2005

「母のいる場所」

稲泉連さんが大宅壮一ノンフィクション賞を受賞されたそうだ。
それも最年少の26歳で。
久田恵さんの「母のいる場所」の中に時折出てくる息子さんである。
「親の背中を見て育つ」というが母の背中を見て育って、
見事に開花されて吃驚した。

久田恵さんの「母のいる場所」だけれど、
私なりに「母のいる場所」を探した私を、大いに力づけてくれた。
これを書こうと本を出してきたが、装丁も可愛いし、
平明な文章が心地よく身近なテーマなのですぐに引き込まれてしまう。
何回も読んで情景が浮かぶほどだが内容は深い。

この本の中でも私のつたない経験でも今の老人達は枯れた人ではない。
昔はご隠居さんとか枯れた人とか一つの年寄りの形があったが
あれは「こうあるべきもの」という希望だったのだろうか。

この本の帯に、
酒・煙草OK、門限なし、入居者同士の恋も日常茶飯事の
「高齢者専用長期滞在ホテル」へようこそ! とある。
これはお母様のいらした「シルバーヴィラ向山」のことだけれど
母の所はさしずめ女学校の寄宿舎の趣で、
他のホームに移られた方を
皆で「今日の日はさようなら」を歌ってお送りしました、
というのだから、へ~~って思ってしまった。

老人という言葉より年上の人と思った方が理解しやすい。
私達がやる事も若い人から見れば、意外な事もあるのだろうしね。

朝日新聞に連載された、定年後についてのルポルタージュも
もう一度読んでみたい。
思い出した時に買い物篭に入れておくのが、習慣になってしまったが、
ネットショップ利用は便利だけれど、進歩しているのか
退化しているのか微妙である。

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April 22, 2005

丹羽文雄さん

丹羽文雄さんが100歳で大往生されたとのニュースを聞いた。
娘さんを亡くしたあとどんな風に生活されていらしたのか。

父の病気と介護の日々を娘さんの本田桂子さんが書いた本に
アルツハイマー病介護初心者だった私は随分力をもらったし
参考にさせていただいた。

父親だけでも大変なのに、気難しい母上も介護されていた。
家族をはじめいろんな人の助けを得ていても、
小説家・丹羽文雄の介護だから、並大抵のものではない。
脳が萎縮し記憶がなくなり、知的機能が衰退し、
人格まで変えてしまう病気にかかった高名な父親をしっかり守っていた。

書斎でもう文章を書けなくなってしまった父親が原稿用紙に
ひたすら丹羽文雄、丹羽文雄と名前を書き連ねる有様は、
ご当人の気持ちとそれを見てしまった娘の気持ちが
どちらも切なくて堪らないものがある。

グループホームをつくりたいという志半ばで自宅の食堂の椅子に座ったまま
亡くなっていたというその時のニュースは、あまりに痛ましくて、
私も先に死ぬだろうなというほどきつい毎日を過ごしていたので
本当に身にしみた。

だから丹羽文雄さんの訃報に接したのに、
本田桂子さんを偲んでしまった。
あの時、突然姿を見せなくなった桂子さんのことを
どんな風に感じていたのかしら。

本田桂子さんのことは2004.08.05に書いてあります。

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April 20, 2005

春になって

陽射しが明るくなり、ほこりも目立つようになった。
さあ、お片づけの季節だわ。

いつ片付けてもいいのだけれど、寒ければ士気は鈍るわけで・・
ファイバーリサイクルも5月にあるし、始めなければならない。

家事評論家は1日15分、今日はここ、明日はここ、
とやればいいと言う。
又ある評論家は間引くように物を捨てればいいと言う。

どちらもやってみたけれど、然したる変化はない。

なまじ「物を作るのが好き」というのも良くない。
「未だ使える」とか「リフォーム」とか頭をよぎる。

今夜から15分づつ始めててみようか。
愛ちゃんみたいな掛け声は続く・さァー

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April 19, 2005

ひとり御飯

奥薗さんのレシピ本は沢山出ているが、
祝ひとり暮らし自炊をしよう』という本について
奥園さんはBBSでこんな風に書いている。

去年、息子が中学を卒業するに当たって
一人暮らしをさせようかと思っていて
息子が一人で食べていけるように、書いた本なのです。
結果的には、息子は一人暮らしはせず、いまだに家にいるのですが
近い将来、家を出て行くはずなので
(一人暮らしは、したほうがいいと、一人暮らし経験のない私は思っている)
そのときに役に立つと良いな。
デモね、基本的には、自分ひとりでどう食べてどう暮らしていくかってことは
近い将来自分自身にも当てはまるときが来るわけで
そんなことを普段から少し考えて
少しずつ練習できるような暮らしができると良いね。

目先のことに右往左往しているうちに子供は巣立って行き、
再び1人なり2人なりの生活に戻るが、若い時と違っているのは
体力は当然だけれど気力の衰えが大きいと思う。

ポンと1人残された時、私はきっとろくな物は作らない。
母のように上等のお刺身を買ってきて御飯というところかな。
その上等なというところに拘るのがステータスで妙に淋しいけれど。
将来を見据えて計画をたてて生活をするなんて出来ない私は
これからを考えられずに無為に日を過ごしている。

奥薗さんだけではなく、大原照子さんも商売道具の鍋釜、
食器をほとんど手放し新しい生活を建て直した。
大原照子さんの本も昔母にプレゼントしたけれど、
「この人、シェリー酒が好きね」というのが感想だった。

知識ばかり多くて、行動力は伴わず、
今日もぼんやり一日終わってしまった。
生活の変化に対応して立て直す、そんな力がないと老後は厳しい。

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April 15, 2005

御飯

DSC01572
今夜は1人だったので土鍋で御飯を炊いてみた。
以前やった時はあまりうまくいかなかったので、
奥薗レシピでやることにする。

お米をといで、同量の水加減でしばらくおく。
土鍋の底を拭いて、強火にかけ、沸騰したら弱火で5分。
火を止めて20分そのまま蒸らす。

結果は素晴らしい。美味しい!!!

前回なんでうまくいかなかったのか不思議なほど簡単。
IH圧力炊飯器に買い換えたのに、いつも家の御飯は不評だった。
お米のせいでもなく、土鍋とガスの力と奥薗レシピ。

これを書きながらお腹がすいてきた。
土鍋ごはんにはこんなサイトもあって夢は広がる。
奥薗さんのHPでいりいおくじょのが凄い。
毎日の普通の食事が綴られていて、勿論作り方も載っている。

この土鍋は形の美しさで以前ネットで買ったもの。
その後、紀伊国屋の店頭で同じ値段で売っているのを発見した。
3合炊き・三鈴窯のご飯釜

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April 12, 2005

若年性アルツハイマー

4月10日から朝日新聞で「若年性アルツハイマー病と共に生きる2組の夫婦」
という連載が始まった。
アルツハイマー病もそうだけれど若年性アルツハイマーは最もつらい病気だと思う。
いまだにはっきりした原因もわからず、進行を遅らす薬はあっても
治す薬はないし若年性は進み方が速い。
発病した頃は、本人も何かおかしい、何でこんなに物忘れをするんだろうと悩んで、
忘れないように沢山メモをとるようになる。

そうだったなー、なんて読んでいくうち、
最近は忘れないうちにメモをとっている自分と重なる。

例えば、家族の留守中に電話が来る。その事は憶えていて
「Aさんから電話があったわよ」と伝える。
その時「えッAさんだった?Cさんじゃないの?」なんて言われたら
もう自信がなくなる。
その確かめられるという行為だけでうろたえてしまう。
こんなに情けない人間ではなかったはずなのにと嘆きつつ、
これは単なる老化よね、病気じゃないわよね、なんておびえてしまう。

で、久しぶりに若年性アルツハイマーで検索したところ沢山ヒットした。
カミングアウトする人が増えたのか、患者が増えたのかわからないけれど
若年性の場合は若い娘さんが介護の中心になっているのが多く痛ましい。
淡々と書き綴られている記録を読んでいくと胸が苦しくなる。
今現在、小康状態の母も治るわけではないけれど、
平らかな時がなるべく長く続いて欲しいと切に願うのみである。

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April 05, 2005

成年後見制度

母の病名がはっきりしてから、一番に考えたのは成年後見制度で
老後のための財産の保全が必要だった。

2000年4月に制度が出来たので、割合早くに取り組んだけれど
紆余曲折があり、私が成年後見保佐人に認定されたのは随分後だった。
その時相談にのっていただいたのが、中山二基子先生。
中山先生は色々本を出していらして、手元にも何種類かあり
折に触れ、読み返しとても参考になったし、友人にもプレゼントした。
自分でも任意後見までは出来なくても、
覚書程度は書いておきたいと思っても中々できない。
本の中には、二所帯住宅の場合など、吃驚するような実例が出ている。

昨日から読売新聞に「転ばぬ先に」という連載も始められた。
私の持っているのはこの2冊ですが、新刊(1番右)もでたそうですから、
1冊読んでおくと必ず役に立つ本です。

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広がる格差

富める者と貧しき者の格差が広がるという番組を見ていて思った。

バブルを経験した大人たちで、もともとのお金持ちはそのままだけれど、
みんな中流なんて浮かれていた者は貧者となったのではないか。
あの番組には高齢者が見当たらなかったけれど、
年をとってお金がないのは辛いナ。
他人事ではなく、そろそろ収入が限られてしまう団塊世代には、
ぞっとする格差社会が待っている。
進学、就職はみんな上を目指して頑張った。
何かわからない希望に向かって前進している時代だった。

しかし体力、気力ともに衰えた今、自分になにが残っているだろう。
お金の事を口にするのは卑しいという世の中で育った人間は
堀江さんの「お金がすべて」という発言には真意は何かと戸惑い、
「お金をばかにしてはいけない」という発言には納得し、
もっと若い時にお金について真剣に考えるべきだったと反省している。

番組の中で「成功した人間の話なんか聞きたくない!」と発言した人がいたけれど
そんなに頑なにならなくてもいいじゃない。
今回のライブドアの件で報道がいかに信頼できないかよくわかった。
ネットを流れてくる膨大なニュースをより分けたり、
遅ればせながら、経済を勉強したり、呆ける前にやる事は沢山ある。

定年後までしっかり働いて、今の母の老後がある。
中途退職し、その後は自由業だとそういうわけにはいかない。

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April 03, 2005

「日本の、これから」の続き

広がる格差というテーマだからか、
ひときわ番組制作側の姿勢が透けて見える。

出席者の胸に名前と職業を書いたプレートを付けさせるのだが、
同じ経営者でも「工場経営」と「会社経営」を分ける。
これはブルーカラーとホワイトカラーを意味しているわけ?
「プロジエクトX」で素晴らしい技術を持った町工場を紹介しつつも
これは区別か、差別か、その意図はなんだろう。
そして職業として、「主婦」が存在する。

生放送なので「出演者の日当が違う」なんて声も出て
司会者が大慌てで「交通費の違いだと思います」なんて応じる場面もあったが
全体にNHK側の予定した形に小さくまとめて、討論会は終わった。

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「日本の、これから」

NHK総合でやっていた「どう思いますか格差社会」という討論番組を途中から見た。
規制緩和のあたりから見たので全体の流れがよくわからないのだけれど、
テーマが多すぎて浅い感じがした。
ルポも含め全体で2時間45分では盛り込みすぎ。

フリーターと言うと若い人をイメージしていたので中高年のフリーターの話は以外だった。
やりたい事を探してとりあえずの仕事をしている人をフリーターと呼ぶのかと
思っていたら、昔だと、臨時雇いのことをいうのだ。
臨時のまま中年になるのは辛いと思う。
かといって雇用が増えるとも思えないし、
今就職していても明日は我が身とも思えるので、やはり手に職ということだろうか。
パネラーが徒弟制度がなくなって、専門学校に行かなければ何もできないような事を
言っていたがそれは違うと思う。
技を教えておきたいその道のプロはどこにでもいるし、
頼み込んで教えを請うたり、その道で食べる為には、努力も熱意もいる。
なんでも学校に頼るのはおかしい。
そこからお金がないから学校にいけない、だから何にも出来ないという考えに至る。
自由業には飢える自由もあるのだから。

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